一般社団法人エビデンス共創機構

第2回EBPM実践セミナー「データ・エビデンスを活用した事業の改善と展開:国際開発分野の事例から」を開催いたします

2023年12月25日 イベント

EBPMの必要性が叫ばれている中で、官民を問わず、データやエビデンスを活用した事業の改善と展開はさまざまな分野で組織的な課題となっています。国際開発分野は厳密な分析手法による事業の効果検証が先駆的に進められてきた分野である一方で、データやエビデンスが開発援助事業の改善や展開に十分に活用されているとは言い難い状況です。

第2回EBPM実践セミナーでは、JICA緒形研究所主任研究員の丸山隆央氏をお招きし、インドの教育系NGO「Pratham」を事例とした研究の成果をご報告いただきます。Prathamは、「Teaching at the Right Level」と呼ばれる子どもの読み書きや計算スキル向上のための教授アプローチを開発し、ノーベル経済学賞受賞者のアビジット・バナジーやエスター・デュフロらと共に同アプローチの効果やスケールアップの方策をランダム化比較試験により検証し、継続的に事業改善とスケールアップを行ってきました。

丸山氏は冒頭にあるような課題意識のもと、教育分野の開発援助における実証研究やエビデンス活用についての研究を行っています。本セミナーでは、Prathamの事例を踏まえ、事業データやエビデンスの活用方法や実務者と研究者の協働の在り方などについて議論します。

セミナーの日時など詳細は下記の通りですので、ご関心のある方は末尾の参加申し込みフォームからお申し込みをよろしくお願いいたします。

日時:2024年1月17日(水)18:30-20:00
ゲスト報告者:丸山 隆央氏(JICA緒形研究所主任研究員)
討論者:伊芸 研吾(エビデンス共創機構)
場所:オンライン(Zoom)
概要:
(1)丸山氏のご報告
(2)討論(伊芸、丸山氏)
(3)参加者との質疑応答
参考資料:
JICA緒形研究所コラム「【丸山隆央主任研究員コラム】エビデンスを用いた事業の効果向上とスケールアップ~インドNGO「Pratham」から学ぶ~」
・Maruyama, T. (2023) “Using evidence to improve and scale up development program in education: A case study from India,” World Development Perspectives, 32, 100542. https://doi.org/10.1016/j.wdp.2023.100542
その他連絡事項:
 ・参加費無料
 ・事前の参加申し込み必須
 ・勉強会の様子を録画した動画や内容をまとめた記事を後日公開する予定はありません
参加申し込みフォーム:https://forms.gle/HjSnNZeHnicpHJae6
 ・申し込み期限:2024年1月17日(水)18:00

ゲスト報告者紹介:
丸山 隆央(まるやま たかお):JICA緒方貞子平和開発研究所 主任研究員
大学卒業後、2002年に国際協力機構(JICA)に入構。これまで計10年以上にわたってJICAで教育開発の実務に携わる。セネガル事務所での勤務をおえて帰国後、2014年からJICAでの仕事の傍ら、大学院でインパクト評価の理論や手法について学び始め、2016年に修士号(経済学)、2022年に博士号(経済学)を取得。2019年から研究活動に本格的に携わるようになり、エルサルバドルやマダガスカルにおけるJICA事業の効果について実証研究を行う他、教育開発におけるデータ・エビデンス活用について研究・実践を行ってきている。

お問い合わせ

政策・事業の効果検証や、エビデンス創出・活用に関する各種自治体や企業等の方からのご相談をお待ちしています。